パターン作業とトワル制作

こないだ、オリエ氏とお茶&打ち合わせしたって書いたでしょ?
遊んでるみたいだったけど、実はちゃんとお仕事依頼も受けてきたのよね。

パンツのパターン。1型だけだけど、それだけでも助かるって言うほど、タイトスケジュールみたい。
大変だぁ。。
少しでもお役に立てれば。。って思って快諾よ。
っていうか、オリエ氏のお願いならいつだって快諾してるの。
だって助け合いじゃん。 長い付き合いなの。

ただね、、。
いま、すっごく忙しいのよね。ワタシ。
春セミナーがって訳じゃなくって、新学期のカリキュラム考えなくちゃ、って訳でもなくって
今、春の高校センバツやってんのよ!!
もーーー。

でもいいの。 助け合いだから。

延ばし延ばしでなかなか作業に入ってなかったけど、これって別にサボってたわけじゃないんだよね。
ワタシだけかも知んないけど、パターンおこす時って、作業に入るまで結構時間かかる。
何故かというと、イメージするから。形を。
って書くと、何かちょっとかっこいい?
別にそんな神聖な作業でもないんだけど、ワタシにとっては割と重要項目なの。

寸法見たり、デザイン画見たり(って、今回デザイン画もらってないけど。)、アーティスト様の体型イメージしたりして、出来上がりの形をイメージするっていうか。
パターンって、紙の上だけの切り離された作業ではないってこと。

前置きが長くなったね。

で、本日からスタート。
まずは机の上を綺麗にしました。

で、必要な道具を揃えます。

この道具で大体どんな物でもパターンおこします。

今回メンズだったので、参考資料。
このシリーズ使えるので、買ったほうが良い。

囲みでおこすのに参考にしようかと思ったけど、何か面倒なので自分でひきはじめちゃった。
ただ、寸法表はとっても便利。
サイズ感って、メンズは慣れてないからあんまよく分かんない。
レディスならば、体見ればサイズ分かる。 実際に体型見れなくても、寸法の数字見れば体型分かる。
こればっかりは慣れが必要かなぁ。 
いくら沢山手を動かしても、感じ取りながらこなさないと意味ないし。

で、作業スタート。

パターンのひきかた、ここで教えたいんだけど。。
試みたけどムリだった〜〜。 ごめんね。
パターンひきながら写真とるのって、不可能じゃない?
しかも、あれこれ計算しながらだから。

まず、後身頃からひきはじめ、、

その後前身頃のパターンひきました。

まずファーストパターンだから、主要パーツのみで。
2時間ほどでマスターパターン完成。

この後、トワルっていって、シーチングで形にするところまでやるんだけど、
その手順、説明しますね。
デザイン科とかパターン科の学生たちは、多分学校ではシーチングにパターン写してトワル組んでると思う。
でも、ワタシはそうしないの。
だって時間かかるんだもん。

ちょっともったいないけど、トワル用にパターンをトレースして「トワル用パターン」を縫い代つきで作っちゃう。 後々このトワル用パターンは捨てちゃうんだけど、この方が早いんだもん。

縫う時だって楽だしね。

という訳でトレース&パターンカット。

マスターはマスターでそのままとっておくよ。 大体修正入るから、その時にはマスターパターンを修正して仕上げる。  で、納品用に最終トレースするの。
マスターは、コチラで保管。

パターンが終わったので、次裁断。

シーチングって普通は生成りだけど、アーティスト様が試着するので黒のシーチング使用します。
まずはアイロン。

場所とか向きがおかしいけど、コンセント位置とセンバツ見える位置考えたらこうなっちゃったの。

かんけいないけどさぁ、このアイロン台ってホントに変だよねぇ??
生地幅って大体が110cm幅とかでしょ? アイロン台の幅って90cmしかないの。
なんでみんな平気なの??
1度で、はしっこまでアイロン出来ないから、いちいちずらしたり、はたまたもう一回逆サイドをかけなおしたりで、ホント面倒なんだけど。。

って、ここで愚痴ってても仕方ないので、アイロンアイロン。
終わったら生地広げます。

パターン乗せて、配置を考える。なるべく無駄のないように。

決まったら、地の目合わせておもり乗せます。

今回はパーツが大きいので床で裁断。 あ〜〜〜。リフォームする機会があったら、絶対床全部カッターマットにしてやるーー。
仕方がないから裁ちばさみで裁断よ。 チョキチョキ。

これでおわりーー☆  って思うでしょ?
終わらないの。
ここで一旦終えちゃったら、作業再開する時だいーーぶ億劫なのよね。
「あー、芯貼ってないや。。」とか、「印つけてないや。。」とか、「裾アイロンしておけばよかった。。」とかね。
だから一気にやっちゃいます。

印付けは①ノッチ(切り込み)を入れる、②ポケット位置などチャコでなぞる
①はボタンホール開ける用の道具を使います。

ちょっとだけ切り込み入れておけば良い。 たまに、ざっくり切っちゃって、縫い代飛び出して切っちゃってる人がいるけど、それ危険。 服になった時穴あいちゃう。
これくらいだよ。

②は、チャコペーパーとルレット使用。トワルなんでポケット作んなくていいって言われたけど、位置だけ書き込んでおいて、着た時に大きさとか形とかチェックしてもらう。

こんなふうに線をなぞります

できた

そしたらベルト布に芯はって、出来上がりにプレスしておきます。

ついでに裾上げのアイロンもしとく。 服が出来てからアイロンでもいいんだけど、筒状のものアイロンって大変だから、この段階で折り目だけつけておくの。

縫い代4cmとったから、4cm折ってアイロン。正確にね。

測って確認

前後とも同じように仕上げちゃいます。

これで準備完了!

ここまで読んだ方はわかると思うんだけど、トワルだからって適当に作業しちゃうと全くの無意味!!
トワルチェックって、サイズチェックやシルエットのチェックするためにやるわけだから、フライフロントあきとかポケットつけまでやる必要ないけど(場合によるけど)、きちんと正確に作業して作らないとね。

っとまぁ、こんなブログ書いてる間に、オリエ氏だったら縫い上げちゃってるんだろうと思うけど、ま、いっか。

この後、縫って仕上げていきまーす。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする