テキスタイル講座1・オパール加工

すす昨日はほんとーーに盛りだくさんだったーー。

そもそも、「箔プリント」の質問だったんだけど、それがなんと実習にまで話が膨らみ、最終的には

・箔プリント

・オパール加工

・透明箔プリント

・フロッキー加工

・発泡プリント加工

とまぁ、なんとも盛り沢山!&壮大なスペクタクルへと発展したのでした。 自習時間6時間!! すごーーい!

材料を提供して頂いた島田さん、久保さんに感謝ですっ。

ありがとうございました!

で、この模様をレポートしてブログにアップしようと思ってるんだけど、とにかく、内容が膨大すぎて、1回じゃーまとまらない。。

ので、何回かに分けてご紹介します。

昨日は写真整理するだけで力尽きました。

まずは「オパール加工」から。

そもそも、オパール加工っていうのはどういう生地かっていうと

柄の部分だけ薬剤で繊維を抜いて、透かし柄にする加工をオパール加工っていって、その加工を施してある生地のことなんだけど、言葉で説明してもよく分かんないだろうから、画像どうぞ。

うちにあったオパール加工の生地

裏側

よく売ってるのはこういうベロア系が多いのかな。

地の生地がポリエステルで、毛の部分がレーヨンとか。

この「薬剤」っていうのが、綿、レーヨン、キュプラ等を溶かすので、溶けないポリエステルだけが残るという仕組み。

画像の生地は、土台の生地がポリエステルだから、裏側見ると薄い黒地の生地が溶けずに全面残ってる。

こういう毛羽立った生地じゃなくても、綿のストレッチ素材でもいけるらしい。

ストレッチデニムとか。

あと、もともと伸縮性のあるカットソー素材であっても、ウレタンが3%とか入っていれば、オパールできる。

ためしにやってみました。

まず、教室から紹介ね。

こちら、学校の601教室。テキスタイル専用部屋。

中の様子

ロッカーの中には、専用の薬剤や道具が沢山入ってました。

で、これがオパール加工用の糊。

筆用と、型用がある。

「筆用」

「型用」

何が違うのか聞き忘れたけど、糊の形状が違った。 筆は液体で、型はクリーム状。 要するに、筆使って柄を手描きする場合、液が緩いほうが浸透しやすいんだと思う。

で、型使うってことは、シルクスクリーン用とかの型を使うから、クリーム状の方が上手く行く、ってこと。だと思う。 成分は違うのかなぁ?? 聞き忘れちゃってすみません。  でも、どちらでも作業手順は一緒でした。

まず、島田さんが持ってきてくれたサンプル生地。 カットソーだけどウレタンが入ってるらしい。 ので、そのウレタン部分が残るはず。

最初は筆でちょっと試してみました

筆でドットを描いてみました

そしたら乾かします。

乾いたら、アイロン。 高温で押し当てて、焦がす感じでアイロン。

まだまだ

このくらい焦がしてokです。

そしたら、水でもみ洗い。

ごしごし。

あっ!

すご~~い!できてるぅ〜。

ほら。

画像だとちょっと分かりにくいかもだけど、ポリウレタンが薄ーーく残ってて、穴は空いてない。

わーー。すごい~~!こんな風になるんだァーー!!

って、まるで、ミシンの「自動糸切り機能」を初めて体験した新入生のような反応。

この歳で、こんな新鮮な驚きってなかなか体験できないのよ。ホントに。

というわけで、おおまかな手順は把握したので、次は型使ってやってみます。

シルクスクリーン用で使っていたらしい、型。 昨日準備してきた生地使ってやってみた。

ストライプ柄で挑戦。

後の手順はさっきと一緒です

乾かして〜

アイロンして〜

水洗い!

できたー

乾いたのがこちら

今回用意した生地は、ポリエステルと綿地の2枚をセットにして縫い合わせたもの。 なので、ステッチ入っていない所は記事同士がくっついてないので、模様の入り方によって、生地がとれちゃった。

ちょっと専門的な話になるけど、

オパール加工専用の生地、っていうのがあるらしく、それは糸の芯がポリエステルになってて、そのまわりを綿糸が覆うように撚ってあるんだってさ。

そもそもの糸がそういう構造になってる生地だから、加工したら表面の綿糸だけが溶けて、芯のポリエステル糸が残るという。まさにオパール加工専用生地!!

あとは、最初に試した生地のように、ポリウレタン混の生地か、土台がポリで毛がレーヨンとかのベロアとか使うと、もう少し綺麗にいくのかなー、って思った。

昨日準備した生地色々、同じ手順でやってみた結果。

↓土台チュール・綿はボイル 結構無難な仕上がり

↓土台チュール・綿はブロード ブロードが100単だったか、とにかくすんごい織りが密で、紙みたいな生地だった。ので、円のエッジが綺麗に出た。 ボロボロしない。

↓土台チュール・綿ジャカードっぽい柄生地  冒険した生地その1. 案の定、モロモロになった。。 地のチュールの色が黒とかだったらまた違った印象だったなぁ〜〜。と、ちょっと残念。

ちなみに、柄はこんな柄だったの。

↓土台オーガン・綿ボイル  恐らく、土台のオーガンがポリ100%ではなかったらしい。 画像右、横糸だけ溶けて縦糸だけ残ってる。多分、横糸だけレーヨンとかだったのではないか、と推測。

左右で仕上がりに差があるのは、薬剤の量かと思われます。

↓土台オーガンジー・綿別珍  型だけだと毛が抜けなかったーー。ので、筆で追加で手描きした。 うまくいかなーい。涙

ドットを抜くのではなく、ドットを残す柄だとかわいいな。 でも、そうなると、だいぶ細かくミシンでステッチしないといけなくなる。

今回の教訓!!

・初心者は無難な生地で基本に忠実に!   ってこれ、ワタシが普段授業で言ってる事だったりする。。。笑

初めて服作るって言ってる子が、いきなりサテンとかシフォンとか買って来ちゃう感覚が、ちょっと理解できた。

無難な生地のほうが、結構上手く行ってるってことは、やはり初心者は無難に基本に忠実に段階を踏むのがいいんだろうけど、

でも色々試してみる事で学ぶことも多い。

柄を決めてから生地を決め(逆でもいいけど)それに応じたミシンステッチを入れるといいかも。今回のも、もう少し細かく入れてもよかったな。

あとは、配色ね。 今回だけでも、色々な事を学べましたー。

次回、箔プリントについて、書きまーす。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする