平ゴムベルトのスカートの作り方

今日は質問頂いたので、そのお答えブログ。
こんな風に、平ゴムがそのままベルトになってるスカートの作り方。

既製品でもよく見かけるよね。

配色がお寿司みたいだけど。。
ウチにあった手持ちの材料で作ったからお許しを。

スカートの生地に直接ゴム縫い付けてあるスカート。
ギャザー寄せた生地にそのまま平ゴムを縫い付けちゃうとゴムが伸びなくなっちゃうわけだから、
つまりこれは縫う時に、平ゴムを伸ばしながら縫ってるの。

とりあえず、寸法から説明するね。
今回仕上げのウエスト寸法は64cmに、ギャザー分量は2倍にしました。
つまり、平ゴムの寸法を64cmに、スカートのウエスト寸法は128cmにしたということよ。
図にするとこんな感じ。

たださぁ。。やりながら気付いたんだけど、スカートをぐるっとひと続きで作るには、生地幅130cm以上ないとできないよね。。
チュールとかなら140幅とかよく見るけど、これから使う生地はフツーに110cm幅だった。
つーことは、脇でハギにして前と後ろでパーツを分けなくちゃってことなのよね。
それだけならまだいいんだけど、ゴムは後ろハギにしたいから、
結局後ろも2枚ハギにしなくちゃ、ってこと。
分かる?
分からなければ図をご覧ください。

スカートの構造

なので、①の前身頃と②の後ろ身頃のパターンが必要、ってことよ。

裁断しました。

今回使ったのはストレッチチュール。
これならば生地端をロック始末しなくていいし、裾も切りっぱなしで大丈夫。
普通のソフトチュールと違って、重みがあるから下に落ちるし。
こういうスカートにはもってこいなの。

もし普通の織物素材やベロアみたいな生地を使う場合は、あらかじめ生地端をロックしておく必要があります。ジグザグミシンでもいいよ。

そしたら、脇を縫ってスカートのパーツをつなげます。

薄い生地を縫う時はハトロン紙ひいて縫うといいけど、
今回はどうせギャザーよせちゃうし、そのまま縫いました。
つらないように、生地の前後をやや引っ張って生地を張らせるといいかも。
あまり引っ張ると生地伸びるから!
きもーち。ほんのきもーち、ね。

縫った。

上に平ゴムあるの、分かる?
この長さの平ゴムと、下のスカート生地を縫い合わせる訳だから、
こりゃ大変だわね。。

分かりやすくそれぞれ4等分した所にピン打ってるの。
この長さを

ここまで伸ばして縫うの。

これねー、かーーなり引っ張ってる。
こんなに目一杯引っ張りながら縫うのは、多分私でもムリ。
なので、あらかじめスカート生地にほんのりギャザー寄せた。

そしたらほら、伸ばす分量減るから。
これならいける!

ただし、注意。
ここで縮めた分は、平ゴムと縫い合わせた後は伸びなくなっちゃうから、あまり縮めすぎると履けなくなるから!
最低お尻が入る分の寸法を残して縮めてね。

ではいよいよ縫います。
まず最初はゴムそのままで返し縫い。

これは平ゴム伸ばす前。
スカート生地の方が長くなってる。

そしたら前後で平ゴムを引っ張って長さを合わせ、そのまま引っ張りながら縫う。

ギャザーミシンの縫い目をガイドラインに縫うといいかも。

できた。

裏側

あとは後ろ中心縫って完成。

ゴムの縫い代始末だけど。。
硬くて割っても戻るし、片倒しにしたいのでステッチでおさえた。
本当は糸の色合わせてね。

完成ーー。

ちなみに、今回は程よい平ゴムがなくて2.5cm幅の平ゴム使ってるけど、
ちゃんと作るなら最低3cmはほしい。
ちょっと太めで4cmとかでもいいかも。
ただ、平ゴムって太くなるほど強くなるから、仕上げ寸法少し大きめにしたり、
伸ばしながら縫う分量も少ない方がいいかもね。

今回は2倍のギャザー分量にしたけど、あらかじめギャザー寄せてから縫うならば、
3倍とかそれ以上増やしてもいいな、っておもったー。
ただし、チュールとか薄手の場合ね。
ブロードとかだとごわごわしちゃいそうだから、2倍とか2.5倍位がいいとおもいまーす。

あと、伸ばしながら縫うので、直線縫いだと縫い目が浮いちゃう。
送り目2ミリとか、細かい縫い目で縫えば解決するのかなー。
レジロン(ニット用糸)使ったけど無意味だった。。

家庭用ミシンがあれば、ジグザグ縫いの方が綺麗にいくかも。
試したことないので真相が分からなくてごめーん。

ちょっとコツがいるけど、それほど難しくないので是非お試しを〜☆

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コメント

  1. ミルクティー より:

    たびたびスミマセン。
    さきほどコメントさせていただいてから、こちらの記事に気づきました!
    すっごく分かりやすいです〜!
    でも、難しそうですねぇ(O_O)
    まずは、そこらへんの布で練習してみようかしら。。。
    詳しく教えていただいて、本当にありがとうございます(o^^o)

  2. yuca より:

    ミルクティーさま
    過去の記事にもお返事書きました!笑
    あと、改めて読み返してみて、不足していた画像を追加しておきましたー。
    縫う時に平ゴムを伸ばす前の画像です。

    寸法を考える作業の方がちょっと戸惑うかもしれません。笑
    縫うのは見た目ほどではないので、時間のある時に是非お試し下さい〜。
    これからもどうぞ宜しくお願い致します!

  3. 吉田 より:

    洋裁初心者です。いつも物凄くためになります。ぜひこのブログを末永く続けてください。

  4. yuca より:

    吉田様
    コメントありがとうございます!
    とても嬉しいコメントで、つい涙が。。。涙
    なかなか更新できなくて申し訳ありません。
    頂いたコメントを励みに、頑張って更新していきます。
    これからもどうぞ宜しくお願い致します!

  5. トルコ桔梗 より:

    チュールスカートが作りたくてこのサイトにたどり着きました。
    おかげさまで思い通りのスカートができました!
    ありがとうございます

  6. yuca より:

    トルコ桔梗様
    コメントありがとうございます!
    思い通りのスカートができたとのこと、素晴らしいですね〜!!
    お役に立てて私もとても嬉しいです!

    良ければ是非また色々参考にしてみて下さい!
    今後とも宜しくお願い致します!

  7. 桜姫 より:

    このようなスカートのゴムが伸びてゆるゆるになった場合、直すことはできるものでしょうか?

  8. yuca より:

    桜姫様
    コメントありがとうございます!
    お直しは、作るのとはまた違った難しさがありますよね。
    実際にスカートを見てみないと、正確なお答えが難しいのですが、
    ロックミシンやジグザグミシンはお持ちですか?
    普通ミシンとロック、もしくはジグザグミシンがあれば直すことはできると思います。
    綺麗にほどいてアイロンでシワをとり、準備を丁寧にする事がポイントです。

    もし良ければ、お問い合わせフォームから画像添付で直接メールを頂けると、詳しくお答え出来ると思います。
    もしお時間があれば是非ご利用下さい☆!

  9. 桜姫 より:

    yucaさん、ご丁寧なアドバイスをありがとうございます!洋裁初歩の私には難しそうです(笑)。でも、不可能というわけでもなさそうで安心しました。気に入っていたスカートだったので、もっと長く履きたいなと思っていました。また何かあれば相談させていただくかもしれません。ありがとうございました☆

  10. yuca より:

    桜姫様
    お返事ありがとうございます!
    気に入った服を長く着たいと思う事は、とても素敵ですね。
    そういう事でしたら、ここのブログの主旨とはちょっと外れるかもしれませんが、お直しに出すというのも一つの手段だとも思います。
    お気に入りの服をどうぞ大切にして下さい。
    またいつでもご質問下さいね。