裏付きパンツの縫い方・ミシン編

さてさて。いよいよ本縫いなんだけどね。

実は今回ブログの記事にするにあたり、おりえちゃんと、同じ学校の縫製の先生2人の計3人に縫い方の質問したんだよね。

そしたら3人とも縫い方違った。

身ごろをそれぞれ(表地、裏地)仕上げてから合体させるやり方、ファスナー部分を先に仕上げてからそれぞれの身ごろを仕上げるやり方。

細部に至ってはもう、三者三様。

ってことで私も2〜3通り縫ってみた。んでもって今回の記事にしたんだけど、要するに正解はこれ1つではないってこと。

今回のこの記事をベースに、更にやりやすい方法を見つけたらそのやり方で縫ってください。

ちなみに。

画像恐ろしく多いから!

記事書いてる途中でパソコン落ちないことを願います。。

途中で落ちたら恐らくもう二度と書かなそう。

ではスタート〜〜。

まず、持ち出しを中縫い。

表に返してアイロン。

次。ファスナー乗せて縫います。

今回持ち出し幅は4.5cm。なので、4.5cmの所に生地端来ることを考えてファスナーの位置を決め、固定します。

帯の端をミシン縫い。

そしたら持ち出しは一旦保留で、つぎ。今回第一の山場。見返しと裏左前身ごろを縫い合わせます。

ご覧の通り、これを中表にするってー事は、カーブが逆になるから!

合印入ってないときついです。

ここの縫い代0.7とかでもいいんじゃないの!?って思ったけど、聞いた人全員

「1cmで縫います。」

って即答だった。。。そーですか。。

中に、「切り込み入れながら縫うこともあるかな、」って神のような事を言ってた人がいたので、今回は少し切り込み入れて縫いました。

形を整えてアイロン。

では次。

左の表前身頃と見返しを縫い合わせ。

ファスナー止まりまで縫います。

縫ったらアイロンして

綺麗に返します。

縫い止まりのとこ

そしたら表地同士、またぐりを縫い合わせ。

この時の注意点は、見返しを一緒に縫わないこと。画像のように上に避けてね。

縫い始めはさっき縫ったっ所の縫い止まりから繋がるように。

表の左右がつながった。

そしたら表右前身頃の前端を1cmで折ってアイロン

止まりの部分のこのズレは、のちの重なり分だから。ないとあとで困ります。

はい。では次ね。表の前身頃はここで一旦保留。

さっき縫っておいた持ち出しと裏右前身頃を縫い合わせ。画像のように裏地の表側に持ち出しをのせて置き、縫います。

そしたらさっきの表身頃登場。

裏地同士合わせて、またぐり縫います。

持ち出しも一緒に、止まりから下を縫ってください。

縫い始めの位置がよく分からない場合は、ひっくり返すと

先ほど縫った縫い止まりが見えるので、ここから続きを縫うような感じで残りのまたぐりを縫います。

形を整えるとこんな感じ。

さっき折っておいた右の前端をファスナーに乗せ

ピンで固定してコバステッチ。

裏にステッチ入ります。

前端を0.5cm重ねてピンで固定し、あとは裏なしの時と同様に縫えばオッケー。なので省略!

え、だめ!?

身ごろを避けて

ひっくり返して

持ち出しも避けて

ファスナーを見返しに縫い付けます

ちらり。身頃一緒に縫わないでね。親指で抑えてるのが前身頃。

縫ったら、身頃だけを戻して飾りステッチ入れます。人差し指でおさえてる持ち出しはそのまま。避けたままね。

すっごいきれいでしょ?飾りステッチ!えへ。

前の記事では

「飾りステッチはね〜〜、もうセンス!センスで縫っちゃって!」

みたいな事書いたけどね。

実はコツがあったりする。

パターンのステッチ線をトレースした紙を当てて縫う。

そしたらほら。

センス関係ないってワケ。笑

この後、避けてた持ち出し戻して重ねミシンかけたら

はい出来上がり。

これであとは表地と裏地それぞれに後ろ身頃つけたら完成なの。もう簡単だからいいでしょ?

やっぱだめ?

表地と裏地の後ろ身頃のまたぐりをそれぞれ縫います。

表地は割り、裏地は片倒しアイロン

裏地同士中表にして両脇と股下縫います

表地も同様に。

表地は割りアイロンもしくは後ろ高。今回は割りました。

裏地は縫い代1.5cmに対して1cmでミシン縫いし、0.5cmのキセかけます。

これがキセ

ファスナー部分でつながってこんななってるけど、

表に返して形を整えればできてます。

これでおわり!!!

って言いたいんだけどさ。

鋭い方はまだ気になる事があるはず。

そう。またぐり部分のなかとじ。。

既製品って股下のあたり表地と裏地が固定されてない?

せっかくだからもう、中綴じもやるよっ。

ここら辺の縫い代をさぐります。

ここの縫い代同士をあわせてなかとじ。

工場さんならミシンで縫っちゃうとおもう。誤差なく仕上がってるから。

でも慣れてない場合、きつく縫い合わせちゃうと、表地と裏地の仕上がりの誤差でつっちゃうこともしばしば。

なので、手縫いでゆるめに縫い合わせてオッケーよ。

はい!本当に完成!

後は最後ベルトつけてくださいませーー。

ふい〜〜。準備、作業時間5時間、記事書き画像アップに2時間!

ぎゃ〜〜〜。読む方も大変だよね。

お疲れ様でした〜〜。

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コメント

  1. mutsu より:

    今晩は。お久しぶりです!これこれ、です。待ちに待っていました。なんとわかりやすいメイキングでしょう!!感涙です。これはプリントアウトしてお守りに。いや、テキストにします。いつも冬のパンツに裏つけるとき、ファスナー部分でさじ投げたくなりますが、これがあれば、ばっちりです。ありがとうございます。(^_^)

  2. yuca より:

    mutsuさま
    コメントありがとうございます!
    そんな風に言って頂けると、こちらこそ感涙です。
    このコメントでこれからもまた頑張れますっ!
    ワタシも色々検索したのですが、裏付きのパンツの縫い方が見当たらず、もう半分意地で書きました。笑
    分かりやすいとのお言葉、本当に励みになります!
    ありがとうございました!

  3. うさぎ より:

    Yuca先生!ありがとうございます!私もプリントアウトして教科書として保存します。
    まだ服作りを始めたばかりでスカート、ワンピースを数点作った所なのですが、次にパンツ作りたかったんです。このパンツ記事シリーズのおかげで、パンツ用生地を買いに行けます!

  4. yuca より:

    うさぎさま
    コメントありがとうございますm(_ _)m
    教科書〜〜!嬉しいお言葉励みになります!
    パンツ制作頑張って下さいね。
    今、リブの縫い方の生地を考えている所です。
    少し先になるかもしれませんが、これからも宜しくお願い致します!

  5. 吉田 より:

    初めて最初から最後までミシン縫いの裏地付きパンツの縫い方を見ました。ありがとうございます とても分かりやすいです!

  6. yuca より:

    吉田さま
    ご覧頂けて良かったです!
    パンツ開きについては実はもう1つ、やり方をアップしたいと思っています。
    最近忙しくてなかなか時間がないのですが、またチェックしてみて下さいね。

  7. 匿名 より:

    コメント失礼します。ショートパンツは、先にファスナーを付けるのでしょうか。
    裏地はどのタイミングで付ければ良いでしょうか。
    教えて頂きたいです?

  8. yuca より:

    匿名さま
    こんにちは。コメントありがとうございます。
    ショートパンツも丈の長いパンツと同様に作っていけると思いますので、記事の手順で縫えると思います。
    見返しと持ち出しにそれぞれ裏前身頃を縫い付けておいて、あとは普通のファスナー縫いと同じ手順で進めています。
    ファスナー部分を完成させてしまってから、表地、裏地それぞれの脇と股下を縫って形を整え、中綴じをしてからベルトつけです。
    裾はふらしなら最後でもいいですが、どんでん 始末ならベルト付けの前に縫ってください。