最近さー、めっきり春になってきて毎日暖かいよね。
そろそろノースリーブのワンピースでも作ろうかな、とかって思ってない?
特にそう思っていなくても、今日はノースリーブ&ノーカラーワンピの作り方です。
しかも裏地付き。
まぁ、裏地は付けないにしても、衿ぐり袖ぐりの見返し始末に悩んだ事がある人も多いはず。
中縫いの方法がよく分からなくてパイピング始末とかに走っていた人は参考にしてみてください。
今日はこういうデザインです。
前

後ろ ボタン付けてないけど、後ろボタン開きの仕様。

実はこれ、裏地の付け方のご質問頂いたのでした。
こことか厄介そうだよね。。

今回は小さいサイズで見本を縫ったので、子供サイズ。
大きさとかシルエットとか素材感とかはスルーしてください。
構造を把握する為にまずはパターンの説明から。
表前身頃

表後身頃

表スカート(前後共通)

後ろあき部分の見返し
本当は身頃から裁ち出しでいいんだけど、今回は表側と裏側の説明がしやすいように分けました。

裏後身頃

裏スカート
表スカートのパターンに書いてあるけど、裾はふらしにするので丈を2cm短くしてます。

裏前身頃
表のパターンと同じ形。キセを入れる為縫い代が変わるので一応用意しました。

でねー。今回見本作るにあたり、程よい生地がなくってさ。
表地にヘリンボーン生地使ってます。しかも、どうしても生地が足りなくって見返し横地で裁断してます。許されないけど許してください。
裏地はシーチング使用。裏地をコットン素材にするとしても、本当はもう少し薄手でしなやかな生地の方がいいです。

ほい。では準備。
まず衿ぐり袖ぐりに伸び止め貼ります。

芯とかもそうだけど、貼る前に生地をパターンの形に合わせておいてね。

こういう伸び止めテープって、貼る位置がなんとなく曖昧だと思う。あとテープの素材。
まぁ時と場合と生地による、といういつものワードもあるけど大体は、こんな風に2mmずらして貼ります。縫う所に乗るように。
テープの素材は柔らかくて薄い接着芯をバイヤスにカットして作る。
市販のかったいテープはほぼ使わないかな。っていうか、あれっていつ使うの?
本業の縫製さんは何かの用途で使いこなしているのかしら。。分からない。。

ただし、裏なしで袖が付く場合この方法だと裏側からテープ端が見えちゃうから。
そういう時は縫い代の中に収まるように貼る。んだと思う。。(弱気)
準備の続き。スカートの裾をアイロンで折っておいてね。


スカート部分はふらしになるのでハギ部分以外ロックかけます
※訂正
裾は脇を縫ってから一気にかけた方が綺麗です。

で、まず、裏後ろ身頃と見返しを縫い合わせておきます。

縫い代は身頃の方に片倒し。 あ〜〜。。横地。。。涙

いよいよ本縫いです。
まずは、裏地表地共に肩を縫う。


縫ったらアイロン。
裏地は後ろ高で片倒し、って、画像間違えてる!!やだーー。
画像は前に向かって縫い代倒してるけど、本当は後ろに片倒してください。

表地は割ります。

表地と裏地を中表に合わせ、


衿ぐりと袖ぐりを縫います。

ちょっと歪んでる〜〜!とか言わない!
テープに縫い目が乗ってます。

返す前に余計な縫い代をカット

カーブ部分に切り込みを入れ、裏地の縫い代だけを折ってアイロン

でねー、これもまた細かい疑問。縫い代幅問題。
切り込みだけ入れる方法と、縫い代幅を5ミリにカット&切り込む方法。
まぁ綺麗に出来るならどっちでもいいと思うし、これもまた時と場合と生地による、んだと思うけど。。
なので今回は左右で変えてみました。

縫い代部分のアイロンしたら、表に返します。
今回のように後ろにあきがある時は、こんな風に肩の所からひっくり返せるよ。

後ろ中心も「わ」になっている場合、この方法だとひっくり返りません。
別の方法で袖ぐりを縫うんだけど、長くなるのでまた今度ね。
アイロンで形を整えたら、脇縫います。

表は表同士、裏は裏どうして中表に合わせ、

脇縫い。

キセの都合上、裏地の縫い代を1.5cmにしたので5mmはみでてます。

スタート位置を合わせる為、スタートと終わりはキセなしに。
前にも書いたけど、こんな風にぬいました。

表地は割りアイロン。

裏地はキセアイロン

《追記》脇の縫い代部分の始末方法(画像6枚)************






**********************************


衿ぐり袖ぐり脇縫いが終わったら、後ろ中心縫います。
縫う所を中表に合わせ、

縫います。

返す前に余計な縫い代をカットし、

画像ないけど、見返しの縫い代だけにアイロンかけてから表に返します。

ボタンホール開けるなら、この段階で開けておいた方がいいかもね。
あきの部分を出来上がりの状態に合わせて、

粗ミシンで仮止めしときます。

ではスカート。
裏スカートの両脇を縫い、

合わせロック

その後アイロン。後ろ高片倒し始末。

裾を1cmの三つ折り始末後、
ハギの縫い代部分にギャザーミシンかけておきます。

でね、この裏スカートを裏身頃に縫い合わせるんだけど、

中表になるようにスカートと身頃を重ねる。

両脇とか前は表身頃を避けながら、難なく裏地同士止められると思う。

けど、ここ。後ろあきのところ。。

表地側と裏地側が交互に混在している。
しかも繋がっているのでかなりトリッキーな事態に。。

この深刻な事態を解決する為に、切り込み入れます。
注意点は、4枚あるうちの中の2枚だけに切り込みを入れること。(外側の2枚は切らない)こうする事で、縫い代が表側と裏側に分けられるようになります。

とりあえず1cm位切り込み。
するとこんな風にセパレート可能に。

無事に裏スカートと裏身頃を止められます。
裏側こんな感じ。

縫います。
ギャザー部分の縫い方ね。
ギャザーを綺麗に入れるには、均等に、かつ縫い目に対して直角に向きを揃える。

後ろ開き部分。
縫えてます。

裏できた。

同じ要領で表スカートも縫うね。
両脇縫って、

縫い目に一旦アイロンかけて落ち着かせ、

割りアイロン

ギャザーを出来上がり寸法まである程度縮めたら、こんなふうにアイロンでおさえておくと
ちょっと落ち着きます。特に今回の表地は織りが緩めでふわっとするので効果的。

表身頃と中表になるように重ね、

ピンでとめて縫います。
後ろあきのとこ。

ハギの所は身頃高片倒しに。

ハギ部分の縫い代。
こんな風に、身頃の中に入れる感じになるよ。

なるんだけど。。
やっぱここ。
後ろ開き部分。。

切り込みが1cmしかないので、縫い代が内側に入れられない!

つーことで、更にカット。
もう1cm(合計2cm)切り込み入れます。

ただ、そうすると表に切り込み見えるので、

ここ、中綴じの要領で縫います。

切り込み消えた。

注意点は、ボタンホールの位置。
少し余裕持ってボタン位置決めた方が良さそうです。
これで縫い代が中に入るから、まつって止めます。

えーー、なんか分かんないしめんどくさい!って人は、あらかじめロックかけておいて、ここだけ割り始末にしてもいいよ。
脇とか前とか、中綴じ

ミシン嫌なら手縫いでも大丈夫。

できた。

スカートはふらしなのでそのままでいいけど、
裏スカートがあちこち動かないように、糸ループで止めます。
ハギ位置からすそに向かって丈を合わせていくと、

ちょうどこんな感じに出来てるから。

ちょっとめくった所に糸ループ。
糸ループの記事はこちら

完成。

えーーっと、今回の製作後記。
1:裏スカートはギャザー寄せずにタックでもよかったかも。
最後手縫いで閉じる時、表スカートも裏スカートもギャザーでふわふわだと縫いにくい。
裏スカートはギャザー分をタックにしてフラットにしておけば、もう少し縫いやすくなると思う。
2:袖ぐりの縫い代始末
1cm幅残して切り込みだけのものと、5mm幅にカット&3mm切り込みの両方を今回試した結果、見栄えは然程変わらなかった。表地がやや厚みのある生地だったので、縫い代をカットすると逆にエッジだけ厚みが出るような、気も。。
1cm残す事で、そこが芯というか土台っていうか何ていうか、安定するかんじ?
まぁ両方アリな方法なので、デザインや生地によって使い分けてみてください。
3:この表地だったらプリーツか、円フリルがよかった。
さっきも書いたように、織りがゆるめでふわっとする生地なので、ギャザーにすると結構膨らんでボリューム出る。実はまぁこれは想定内ではあったんだけど、質問を受けたデザインがギャザーだったのでね。
素材感とデザインの相性は永遠のテーマです。
ということで、画像枚数93枚!
本日も読んで頂きありがとうございました〜〜。

コメント
こんばんは。超大作ありがとうございます。本当にわかりやすい解説でありがたいです。もうノースリーワンピの季節(?)ですね。今だとカーデとか合わせると可愛いでしょうか。バイアス処理より、こちらの方が断然いいですね。トライしてみたいです!先生のおかげで、苦手な糸ループも最近好きになりました。(^_^)
yucaさま
お忙しい中記事をアップして頂いてありがとうございます!!画像93枚!集中して読んでしまい、そんなに枚数があったとは気づきませんでした。
縫い代を0.5cmに削るorそのままどちらがいいんだろう?と疑問に思っていたので、実際に検証されていたのがとても参考になりました。上身頃の脇の縫い方(表地~裏地)、スカート裏地はタックでも良い、身頃とスカートの縫い合わせ(後ろあきのところ。これは、読んで理解したつもりですが実際やるときはこちらの記事を見つめながら作業することになりそうです)など、「こうやるんだ~!」というポイントが満載でした。本当に、ありがとうございました。これから早速生地を用意して作ろうと思います。
1点質問なのですが、身頃の衿ぐり、袖ぐりの伸び止めテープは綿ローン生地でも必要ですか?今まで私が読んだ子供服の本は、指示がなかったので…よろしくお願いいたします。
yucaさま
すみません、↑の匿名コメントは私です。名前を入れ忘れてしまいました。
mutsuさま
いつもあたたかいコメントをありがとうございます。
本当に毎回励まされております。
糸ループ、私も前は面倒に思えていましたが、
習得したら楽しくなりました。笑
きっと何でも習得できたら楽しめるんでしょうね。
ミシンはなかなか難しいです。。笑
これからも宜しくお願いします☺︎
もぐもぐさま
お役に立ててよかったです☺︎
コメントへのお返事と少し内容が変わってしまって申し訳ありません。
実際に縫ってみる事で気が付く事や疑問点が出てきますよね。
後半の切り込み部分は、恐らく実際に縫ってみることで分かると思います。
綿ローンの表地でも伸び止めは必要か、との事ですが
貼った方がいいと思います。
伸び止めという意味もありますけど、切り込みを入れたりもするので、生地の補強の為にも。
ただ、綿ローンは比較的薄くて柔らかいと思うので、素材感が激変しないように、薄手の柔らかい物を貼ってください。(残布を袖ぐりに見立ててカーブにカットし、試し貼りすると良いです)
yucaさま
ご返信ありがとうございます。伸び止めは伸びない生地でも貼ったほうがいいのですね。今まで切り込み入れる度に破れないか不安だったので、今後は貼ろうと思います。
今回色んな点で勉強になったのですが、出来上がりをどうしたいか?を考えながら生地を扱うことが大切なんだな、と思いました。今まで本の通りに作ることしか頭になかったので…本には載っていないことも教えて頂いて感謝しております。これからもブログ覗かせてください(*^^*)
もぐもぐさま
お返事ありがとうございます?
実はバイヤステープにすると伸び止めの効果は薄れ、ほとんど補強とか形を綺麗に出すとか、そういった目的で貼っています。伸び止めの役割りを果たすには、ハーフバイヤス位のテープの方が良いです。ただ、ハーフバイヤステープを自作するのはなかなか面倒なので市販の物を使いますが、それもまた色んな種類があって。。
長くなります。笑
「出来上がりをどうしたいかを考えながら」
これはまさにその通りで、パターンをひく時も同じなのですが、とても大切です。
同じデザインでも生地が変わると仕様も変わったりしますから、いろんなバリエーションを身につけておくと応用が効きます。
正解も間違いも無いので、楽しんで作って頂けたらな、と思います。
あ、あと綿ローンで作る時、もし縫い代が若干透けるようでしたら、袖ぐりや衿ぐりの縫い代を0.5にカットした方が目立たなくなると思います。(これもまた、残布で試してみた方が確実ですが。。)
こちらこそ、これからも宜しくお願いします☺︎
yucaさま
ハーフバイアスにも色々あるんですか!くらくらしますね…生地によって仕様が変わるところが、すごく難しいです。生地を変えると疑問点や納得いかないところが新たに出ると言うか…本当に洋裁は経験が要るんだな~と思いました。これからも試行錯誤しながら楽しみたいな、と思います。
もぐもぐさま
いやもう、私などはてこずってばかりで心が折れますよ。笑
料理と似ていて、こればかりは本当に数をこなして慣れている人にはかなわないです。(ちなみに料理も然程好きではありません。。笑)
でも失敗の数だけ得る事があると思って今も勉強中です。
何でもお答えできるか分かりませんが、またいつでもメッセージ下さい☺︎
yuca先生
こんばんは!久しぶりにこちらにコメントさせて頂きます。(長いです。汗)
画像枚数93枚にも及ぶレクチャー、非常に分かりやすく、しかもコメントへの返信内容もとても為になりました。いつも時間と労力を掛けて記事をアップして下さり、本当にありがとうございます!
一つ質問なのですが、脇縫いした後の縫い代のアイロンについて、表地の割りアイロンから裏地へのキセアイロンに変わるところは、裏前身頃の縫い代を何となく斜めに折っていって裏後ろ身頃側に片倒ししていく感じで処理されていますか?それとも切り込みを入れられているのでしょうか?
お時間のある時に宜しくお願い致します。
それと、先の記事のことですが、diorのオートクチュールコレクションへの参加!!
スゴイです~~!!!興奮して読みました☆
最近雑誌で、ポップな柄の半袖ニットに刺繍が施されたチュールのロングスカートがコーデされているのを見て、目が釘付けになっていたのです。
他にも星座のように見える刺繍のワンピース、というかドレス等々どれも素敵で、yuca先生の記事で今期のコレクションの写真を見て納得しました。
間近で生地を見て、触って、しかもハサミを入れるなんて、本当に凄いです!!!
スタッフに加わったyuca先生、すごいお方なのだなと、レクチャーも一流なのだなと改めて思いました。
これからも楽しみにしていますp(^^)q
でこぽんさま
こんにちは?コメントありがとうございます!
いやーー。さすが。鋭いご質問。笑
今回は何となく斜めに折って片倒しに移行してます。ここ、ちょっと曖昧ですが、
脇線を表地は割り、裏地は後ろ高にする為に、最初袖ぐりを縫う時に縫い代分を縫い残してみたんです。でもそれだと形が落ち着かなくて上手くいきませんでした。
で、脇下(つなぎ目の所)を表地の方に倒して脇縫いしてみたり(そうすると裏地を控えやすくなる)
でもなんか上手くいかず。
結局袖ぐりの縫い代部分は割った状態で脇縫いし、何となく斜めに折って縫い代の倒し方を変えました。切り込みは裏地で生地が薄いので今回はやめておきました。
ここの部分、パカパカしないように中綴じ入れると良いかもです。
ディオールの件は、今も夢に見る位強烈でした!
が、私は全然すごくないです!涙
すごい方がたまたま講師仲間だったというだけでして。。お恥ずかしい。
レクチャーも、実は最近少し悩んでおります。笑
数あるソーイングブログの中からこうして選んで読んで頂けて、とても感謝しています。
これからも宜しくお願い致します☺︎